たけのこ染の次は桜の枝染めにチャレンジしました。
桜の枝染めは4番目の染液で染めました。
それが原因か分かりませんが、オレンジ系のシックな色合いになりました。
むしろタケノコで染めたほうが桜の花びらのようなイメージの色です。
染める素材や植物の品種によっても色の違いがあり、そこがまた、何度も染めたくなる所以ですね。
桜枝染めは綿のほうが良く染まるともネットに書いてありましたね。
すべてシルク素材ですが桜枝染めだけタイシルクです。
シルクの種類でも変わるとも師匠(染めの本)が書かれてました。
この桜は河津桜でスーパーで買ってきてスタジオに飾ってたものです。
ソメイヨシノより花びらのピンクが少しだけ濃いいです。
桜染めでピンクが一番出るのは開花直前の枝だと聞いていたので、
すっかり花を楽しんだので、その望みは薄いかも?と思っていました。
でも、捨てられず乾燥して置いてたら、コロナで活動休止をすることになり、時間ができて
ダメもとで染めてみようと、枝を切っていたのです。
そうしたら桜餅の香り(クマリン成分)がしてきたので、急遽この枝で蒸留をしました。
今回はハービック(陶器の蒸留器)で蒸留しました。
すごくいい香りとは、ちょっと言えませんが確かにクマリンの香りです。
抽出法が雑になってしまいました。もっといい香りが採れたはず。。。
この残渣が一番染液になります。
一番染液を取ってまた、水を入れ二番染液を抽出し、繰り返し三、四染液まで抽出しました。
それは、もともと染色のためではなく、顔料を採る実験をするのが目的だからです。
次回は綿素材の一番染液で染めてみたいです。
②、③の色の違いは分かりにくかったのですが、顔料の色と、ろ過後の染液の色の違いが大きかったのが面白い結果でした。
右の瓶に入った液が2番染液から顔料を採ったあとの色素です。
その左が3番染液から顔料を採ったあとの色素です。
③の染液には赤みがあまり残っていません。
かなりの色の違いがあります。
桜の枝から蒸留水、スカーフ、顔料となり、丸ごと全部使い存分に楽しめました。
この顔料は手作り石けんの着色用にします。
石けんではどんな色合いになるかまた、それも楽しみです。
美肌成分セリシンを抽出後の繭玉をサンプル用に染めてみました。
同じ染液でスカーフより濃いい色に染まりました。
やはり発色においては素材の違いは大きいですね。
今回の桜枝4番染液での染の色は着物の色にすれば落ち着いたいい雰囲気の着物になるような気がします。シルクの光沢もいい感じです。
自分でしてみると着物や染色の文化のすばらしさを感じることができました。
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